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弁護士 古川拓からのメッセージ

労働事件に取り組みながら思うこと

私は,労働事件について積極的に取り組む弁護士の1人ですが,なぜ積極的に取り組もうとしているかについて書きたいと思います。

一口に「労働事件」と言っても,パワハラ,セクハラといった職場内の嫌がらせやいじめの問題,サービス残業の残業代請求や労働条件の改善,労災や過労死,過労自殺などの問題など多岐にわたります。

これらの事件の多くに共通しているのは,

①職場内が一種の密室で,証拠に乏しいことがよくあること,

②雇い主(使用者)と従業員(労働者)の間の力関係に差があって,労働者が泣き寝入りすることが多いこと,

などです。

②については,労働組合が元気な会社であれば,仲間の中で支えられながらがんばって声を上げることができる場合もあるかと思います。

しかし,①については,仕事仲間に証言してもらうことができない場合が出てきたり,証言してもらっても有効なものとならない場合もしばしばあります。

その場合,

①どのようなものが有効な証拠となりうるか,

②その証拠はどんな場所に存在して,入手方法はどうするか,

③どのようにして裁判所や労基署など関係機関にアピールするのが効果的か,

という点から,訴訟などの法的手続きを取ることができる専門家としての弁護士がお客様をサポートしながら事件を進めることが,とても重要になってきます。

この点,証拠の場所・収集方法や,効果的な証拠の使い方などは,スピードや証拠収集での現場感覚をはじめ,この分野で意識的に取り組んできた弁護士が各種ネットワークと連携して蓄積したノウハウによって大きな差が出ます。

私自身も,自分自身の経験とネットワークで得る知識の積み重ねによって様々な手法を取り入れており,腕の見せ所の一場面だと自負しています。

(※具体的な証拠や収集方法については,ブログなどでは公開できないものが多いのでここでは述べません)

しかし,それでも事件によっては,お客様ご自身に大きな負担がかかってしまうことも少なくありません。

ただでさえ,労働者の方は,生活を維持するためにも,働きながら様々なことの準備をしなければいけません。

また,ご本人が倒れてしまわれた場合には,ご家族の方が生活を立て直しながら準備せざるを得なくなるでしょう。

つまり,もともと労働者が雇い主との間でたたかうことには,ハンディキャップがあるといえます。

私は,日々,そういうハンディキャップによって泣き寝入りをする人が1人でも少なくなってほしい,と思って弁護士の活動を行っています。

お客様と一緒にハンディキャップをはねのけ,お客様の声を現実の力にしていくところにこそ,私のよろこびがあると思っています。

労働事件は,このハンディキャップが色濃く出てしまう事件の一つであると言えるでしょう。

そうである以上,私自身が専門家として関わることで,1人でも多くの労働者の方が泣き寝入りをせず,自分自身の声を力にかえていくことのお手伝いができれば幸いだと思います。

労働事件は,そう言う意味で,苦労も多いですが,やりがいのある仕事だと考えています。

(2008/08/27)

京都の弁護士 古川拓のひとりごと

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