弁護士 古川拓からのメッセージ
過労死弁護団全国総会に来ています。
昨日から、過労死弁護団全国連絡会議の総会で、東京に来ています。
過労死問題に取り組む弁護士が全国から集まり、今問題になっている課題や取り組みの状況を交流しており、非常に参考になります。
今回は、メニューの一つに精神科医の天笠医師の講演がありました。
そこで発表された研究成果の内容もさりながら、医学的な研究論文を書く際のお作法などに触れる場面がありましたが、おっしゃっておられることは、自分の意見を相手に納得させるための論の立て方一般についても応用ができそうで、今後意識しながら書面などを作っていきたいと思いました。
また、席上、過労死防止基本法制定に向けた運動の話も議論しています。
過労死や過労自殺などが起こった場合の被害者・ご遺族の救済も大切ですが、やはり過労死のない世の中にしていくための取り組みもとても大切です。
今後、私も微力ながら、できることをやっていきたいと思いました。
(2011/10/01)
最高裁判所の弁論期日
年明け以来、超多忙になっていて投稿が全くできていなかったのですが。。。。
少し前のことになってしまいましたが、3月29日に最高裁判所の弁論期日に出席してきました。
INAXメンテナンス事件という労働事件(労働者性を争う事件です)に関する最高裁判所の弁論期日でした。
「初めて」というと、駆け出し弁護士のように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は最高裁の弁論が開かれることは極めてまれです。
というのも、最高裁が弁論期日を開くとき、というのはとても限られています。
誤解を恐れずにまとめると、①憲法違反があるときか②これまでの最高裁の裁判例に反するとき、で、高等裁判所の結論を変更するとき、ということになります。
今回のINAXメンテナンス事件は、高等裁判所で敗訴したため最高裁に上告(と受理申立)を行っていた事件でした。
なので、最高裁から「弁論を開きます」という連絡が来たときは、弁護団も原告の方々も「やった!」という思いを持ったわけです。なぜなら、高裁敗訴の結論を変更するということでしょうから。
逆に言うと、高裁で勝訴していた側(今回では相手方会社ですが)としては、弁論を開くという連絡を聞いたときに「負けた」と思ったと思います。
要するに、最高裁弁論は、裁判としては珍しく「勝ち負けが事前にほぼ決まっている状況」で行われる手続ということになるわけです。
そして、高等裁判所での結論が最高裁でひっくり返るということ自体がとてもレアケースなので、最高裁弁論に、高裁で敗訴した側として出席する、ということは、レア中のレア、ということになります。
というわけで、非常に勇躍して最高裁期日に出席してきました。
(2011/04/19)
明けましておめでとうございます。
昨年は忙しさにかまけて、すっかり更新を怠っていました。
今年こそ、何とか更新を頻繁にして、メッセージを発信していきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
(2011/01/04)
「法と経済ジャーナル」に寄稿しました。
10月30日付ですが,朝日新聞が最近始めたネット上で配信するインターネット新聞「法と経済ジャーナル」に,「投資家・株主の視点から考える有価証券報告書虚偽記載による民事賠償」という小論を寄稿しました。
http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/fukabori/2010102700009.html
いわゆる「西武鉄道事件」で,個人投資家集団訴訟弁護団の事務局長を努めている関係から,寄稿した次第です。
また,時間があるときに詳しく書きたいと思いますが,少数株主や個人株主の目線から企業の法令順守を求めていく活動を行っています。
大企業の顧問弁護士の人たちが企業法務の分野で日々努力をされていること自体は否定しませんが,お金をもらう人に正面から物申すのはなかなか難しい。嫌われると次から仕事が来なくなるのではないか,などと躊躇してしまったりすることもあるのではないでしょうか。
そういう意味では,私たちの取り組んでいる「対抗的」企業法務とでもいうか,外からのコンプライアンスも,重要な意義があるのではないかと思っています。
上記寄稿は,途中までは無料で閲覧でき,全文を読むには購読料を支払う必要があるようですが,興味をもたれた方は,ご一読いただければ幸いです。
(2010/11/07)
ならコープで講演してきました。
10月28日に,ならコープで「老後・相続・遺言-大切な家族に伝えたいこと」と題して,相続や遺言,後見制度などについての講演を行ってきました。
(少なくとも)80人以上の参加者にお越しいただき,これらの問題の関心が高いことが看てとれました。
2時間という枠だったので,相続・遺言,後見という広い範囲のお話をするのはなかなか難しかったのですが,かけ足にならないように話せたかと思います。
席上でもお話したのですが,やはり大切なのはポイントポイントで弁護士にご相談されるか,思い切って様々な手続きを弁護士にお任せいただくことだと思います。
相続や遺言,あるいは後見という分野はなかなかに複雑で,しかも,特に遺言については,やり方を間違うと法律上無効とされてしまう可能性があります。
また,高齢になってくると,「いずれは・・・・」というお気持ちでいると,突如体調を崩したりしてしまうこともあります。
このようなお話を,私が経験した実例を挙げて(もちろんプライバシーには十分配慮しています),ご説明しました。
感想アンケートを取っているということで,どのように参加者が感じられたか,主催者から送っていただくことを楽しみにしています。
(2010/11/03)
過労死弁護団全国総会
6月から更新ができておらず,反省することしきりです。
現在,静岡県浜松市で開催されている過労死弁護団全国総会に参加しています。
私自身,過労死・過労自殺や労災の問題について積極的に取り組んでいますが,同じように全国各地でこの問題に取り組む弁護士が集まり,事例研究や研鑽を積んでいます。
事例研究や議論だけでなく,今回は精神科のお医者様(東京都教職員互助会三楽病院の真金薫子先生)を招いて講演していただき,医学的な見地からのご意見をいただいています。
今回は特に小・中学校の先生の問題を中心にとりあげていただきましたが,やはり多数の臨床経験に裏付けられたリアルな分析・ご指摘で,とても勉強になりました。是非今後の糧にしていきたいと思います。
(2010/09/24)
前野弁護士事件に際して
以下の記事,すでにご存じの方も多いかと思います。
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弁護士・前野さんの無念の死悼む 「早急な真相究明を」
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060601000244.html
横浜市の法律事務所で2日に刺殺された弁護士前野義広さん(42)の告別式が6日、同市西区の斎場で営まれ、遺族や弁護士仲間ら約100人が無念の死を悼んだ。
告別式は非公開で行われ、遺族の代理人によると、親交があった弁護士らで会場は満席となった。式の後、ひつぎを乗せた車が斎場を出発すると、参列者は手を合わせ、ハンカチで目頭を押さえる女性もいた。
前野さんの知り合いだった女性(35)は「残念な思いでいっぱい。仕事熱心な人だった。こんな被害に遭う人ではないのに」と言葉を詰まらせ、勤め先の事務所所長の影山秀人弁護士は「輝かしい将来を奪った犯人に対して憤りを禁じ得ない。捜査当局の早急な真相究明を心から望む」とのコメントを出した。
2010/06/06 16:29 【共同通信】
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まずは,心からご冥福をお祈りします。
そして,まさに「他人事ではない」と思いました。
私たち弁護士は,依頼者の方の利益を守るために,いわば「盾」として相手方と向き合うことがあるため,相手方との間で,恨みや不当な攻撃を受けることがあります。
もちろん,私としては,可能な限り理や誠を尽くして説得をします。
しかし,相手を選ぶことはできないため,そもそも無理難題を言ってこられる方や,精神的なバランスを崩しておられる方を相手方にされる場合,なかなかお話が通じないこともあります。
また,少なくとも感情的なレベルでは,相手方がそのように考えられるのも無理からぬケースもあります。
そういった場合に,不本意ながらも相手の機嫌を損ねてしまう場合があります。
相手の不当な要求に屈してお客様の利益を損ねてはいけませんが,避けられるトラブルに巻き込まれないように,気を引き締めていきたいと思った次第です。
(2010/06/06)
ご迷惑をおかけしました。
先週末から,ホームページやメールが使用できないという事態に陥ってしまっていました。
当事務所のドメインである「rakusai-law.com」について,更新手続きができていなかったという理由によるものでした。
急にメールやホームページが使えなくなり,「なぜだ,なぜだ!」と慌てていたのですが,サーバ会社に問い合わせると,更新手続きができていないということが判明しました。
さらに詳しく聞けば,①「サーバレンタル料」と②「ドメイン使用料」は別だということで,今回は②が更新できていなかったのです。
私としては,①と②との区別がよくわかっておらず,①を支払って安心していたところ,今回の事態になってしまいました。
調べてみると,年明けにそれぞれの更新を促すメールが来ていたことがわかったのですが,それを読んでもイマイチわかっていなかったのですね。。
ネット社会では,ホームページやメールが使えなくなると,まるで電話や家の表札がないだけでなく,まさに「存在しない」状態になってしまうわけで,
「たった」4,5日だけでも,十分そのオソロシさを痛感した次第です。
今後は,こういったことのないように,気をつけていきたいと思います。
ご迷惑をおかけした皆様,大変失礼いたしました。
(2010/04/06)
「カンテツ」な女?
最近,NHKが「カンテツな女」という番組をやっています(番組紹介は以下のリンクをご参照ください)。
http://www.nhk.or.jp/kantetsu/index.html
この番組の中では,まさに「カンテツ(完徹=朝まで一睡もしない)」をして働く女性たちが描かれています。
不況と閉塞感が漂う中で,「がんばっている女性を生き生きと描く」という番組制作者の気持ちがあるのだと思います。
確かに,バンクーバーオリンピックで一所懸命な選手のように注目を浴びなくても,世の中でがんばっている人たちに脚光を充てること自体は悪くないと思います。
しかし,そこに,負の側面や危険があることもまた,しっかりと位置づけてほしいと思います。
労災事件,特に過労死(脳・心臓疾患)事案を担当していると,カンテツすることによる脳・心臓への負担は相当なものになることが分かっています。
例えば,会社でトラブル発生(顧客への納品ミス)で1昼夜ぶっ続けで対応に追われ,その結果脳や心臓疾患を発症して亡くなられた,などということが起きれば,労災認定される可能性はかなり高いものと思われます。
一所懸命がんばること自体を否定はしません。時にはやむを得ない場合がありうることも理解できます。
しかし,負の部分を取り上げずに手放しで礼賛するのはいかがかと思います。
上に書いたNHKのページでは,「カンテツな女」募集!,となんだか面白半分です。
しかし,過労死や過労自殺の事件を扱っていて感じるのは,現実はそんなに美しくなく,その中で身を削る思いをして悩み,必死で対応し,そして倒れていった方たちがいます。
そういう意味では,こういった軽いタッチというのはいかがなものかと思います。
朝日新聞が,この番組に対する以下の記事を取り上げていますが,過労死弁護団に所属する私としても,家族の会と同じ思いでいます。
最後に一言,NHK担当者が「法令などを考慮しながら番組制作を進めており、内容に問題はないと考えています」と述べたとされますが,一体どういう法令を考慮したというんでしょうかね。。
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NHK「カンテツな女」改善を 過労死遺族が抗議
http://www.asahi.com/national/update/0227/OSK201002260207.html
徹夜で働く女性の姿を追うNHKのドキュメンタリー番組「カンテツな女」について、過労死遺族らでつくる「全国過労死を考える家族の会」(東京)などが、長時間の深夜労働を礼賛するような内容だとしてNHKに改善を求める申入書を23日付で送った。
番組では、美容師やトラック運転手ら夜を徹して働く女性の仕事ぶりや生き方を紹介。1月20日から毎週水曜の午前0時10分から放映され、来月3日が最終回の予定。
今月17日の放送分では、30代の居酒屋チェーン店長が1日17時間近く働き、週平均5日の徹夜勤務をこなしているとされ、本人の「今はすごい幸せです」という言葉も伝えられた。申入書は「力強い生き方には感動するが、常軌を逸した長時間の働き方に無批判な番組づくりは疑問」として、過労死の危険性も踏まえた番組制作を求めている。
連名で申し入れた過労死弁護団全国連絡会議(東京)の代表幹事を務める松丸正弁護士(大阪)は「連日の徹夜勤務が過労死や過労自殺を招くことはこれまでの裁判でも明らか。心身の限界まで働くことを美談とするべきではない」と話す。
NHK広報局は「法令などを考慮しながら番組制作を進めており、内容に問題はないと考えています。様々なご意見に謙虚に耳を傾け、番組づくりを進めていきます」との談話を出した。(阪本輝昭)
(2010/02/27)
ホームページをリニューアルしました。
従前のページは更新に様々な不便があったこともあり,このたびリニューアルをしました。
これを機会に,メッセージ欄や各分野のご説明を充実させていきたいと思います。
(2010/02/24)

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